古代、
石の塊を握りしめて闘いが行われました。

青銅器が出現し、
そして鉄を手に入れたことで、
人は画期的に暮らしが変わりました。
闘いも変わりました。

新興国スキタイが
荒涼たる土地と強風しかなかったからこそ、
青銅器で華やかなギリシャやエジプトを置き去り、
鉄という道具を生み出しました。

北方民族の匈奴は、
鉄の武器を豊富に供給する生産体制を作り、
大国の漢をあれほど苦しめました。

武器や生活道具だけでなく
交換財、交渉道具としても使いました。

それからもずっと近代まで、
道具も手段も、
一つ一つの進化に、
百年千年単位の時間をかけながら、
先人はより良く暮らそうと
工夫し知恵を絞ってきました。

新しい道具を形にするまでに、
どれだけの時間をかけ、
どれだけの血を流したのか。



明日7/10(日)は
形のない道具、「選挙」です。

空から降ってきたわけでも
地面から生えてきたわけでもない。

身を守るための道具として、
皆がより良く暮らすための知恵として、
先人が生み出したもの。

よく見、よく聞き、自分の頭で考えて、

大切に使いたい。
使いましょう。




写真は黒曜石
北海道立埋蔵文化財センターにて

 

 

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