ソルナルのお祝いを申し上げます。
春節のお祝いを申し上げます。

皆さまにとって、
隅々まで誰しもにとって、
どうぞ平穏で良い一年となりますように。

 

【새해 복 많이 받으세요】

韓国の旧正月、ソルナルの挨拶は、
(セヘボク マニ パデゥセヨ)
直訳すると、
「新年の福をたくさん受け取って下さい!」

直球で温かい言葉だなあと、ほのぼのとします。

写真は「新羅の微笑み」と言われる、
新羅の人面瓦当です。
慶州のアイコンとして街中に溢れています。

写真は国立慶州博物館にて。

この微笑みは、他では見たことがありません。

一度見たら忘れられない微笑みで、
まるでモナリザのようだと思っています。

 

この瓦は日帝時代に一度は日本へ渡ったそうです。
戦後、当時の館長が所有者を探し出して
劇的に慶州へ戻ったものと知りました。
掌に収まるような小さなこの微笑みは、
そんな旅もしてきたのですね。

 

ところで、慶州には、

「慶州法酒」という有名な伝統酒があります。

米と麹だけを使い
昔ながらの製法で醸すとても美味しいお酒です。

その白磁ボトルでも
新羅のモナリザが微笑んでいました。

 

 

【新年快乐】

写真は洛陽の「白馬寺」にて。

仏教が伝わった古刹として有名、今や観光スポットとしても大変賑わう寺院です。

若者の歓声を聞きながら広い境内を歩きつつ、
ふと壁面の解説版を見ると
「この壁は安禄山の乱の折に・・・」などとさらりと書かれていて、
普通にこんな歴史と暮らしているとは、もう、呆気にとられるほど。

 

さてこの白馬寺。

前身は、
今でいう外務省の庁舎でした。

当時の都に9つあった役所の一つで、
その時の名前が「鴻臚寺」。
「寺」とは「役所」のことでした。
遣隋使や遣唐使も訪れていたはずです。

福岡の博多湾に面し、
大陸や半島からの使節団を迎えた外交施設

「鴻臚館」

の名の由来は、洛陽の「鴻臚寺」。
つまり今の「白馬寺」です。

 

そう思いながら見る古刹は、
いつか来たような気がしてくるから不思議です。

 

 

photo: tenpai masa さん

【ご健康と安寧を!】

今年はパンデミックが起きて4年目。
ささやかでも繋がり続けることが大事だし、
ささやかな事がどこかで大きな力になるとも信じています。

直接お目にかかれる日を待ちながら、
場所を超え時間を超えて、
人と繋がり歴史と繋がる楽しみを続けてまいります。

これが当たり前の日常であり続けられるように。
次の世代もその次も、当たり前でいられるように。

 

そろそろ梅の便りですね。
どうぞお元気でお過ごし下さい。

今年もよろしくお願い申し上げます。

2023/01/22(日)

 

 

 

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