【映画『福岡』を観に】

毎年9月は福岡の街が一層「アジア」に染まります。
「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」。
いよいよ明後日オープン、9/13(金)〜19(木)の7日間です。

中国・韓国・香港・台湾・フィリピン・シンガポール・マレーシア・インドネシア・イラン・カザフスタン…(続く)
などなどの映画が集まるって、すごくないですか!
フランス、イギリス、オランダ等と合作も多い。

今年ぜひ観ておきたいのは韓国映画の『福岡』。
なぜって、福岡の大名の街が舞台ですから。

韓国の人気俳優たちが主演し、
昨年、福岡の大名でロケが行われました。
あの古本屋やあのお菓子やさんなど、
馴染みある景色が見れるはずです。

『福岡』のチャン・リュル監督の作品が、
今年の映画祭では特集されており、

『豆満江』
(中国・北朝鮮の国境が舞台)

『風と砂の女』
(モンゴル・中国の国境が舞台)

『群山』
(韓国西海岸の錦江の河口、百済滅亡の地にも近い。
この街に残る日本家屋が舞台)

など、私たちには興味深いテーマばかりです。

『福岡』のプロデューサーは
釜山映画祭でも活躍され、
映画で日韓に橋を架ける西谷郁氏。

 

もう1つ。
個人的にはマレーシアのヤスミン・アフマド監督の『細い目』を絶対観たい!

ヤスミン監督は多民族国家マレーシアの若者を描き、
本当に心打たれる作品ばかり。
しかし51才という若さで急逝されて、
世界を悲しませました。

今年は没後10年なのだそうです。
東京ではこの夏、
ヤスミン監督の特集があっていたそうですね。
(『タレンタイム』は機会があればぜひ!)

思えば、
台湾で飛行機事故で亡くなった向田邦子氏も51才でした。
アジアやアフリカへの眼差し、
身近な世界への洞察と温かな表現、
駆け抜けるように風のように逝ってしまったこと。
素敵なお2人、何か重なる気がしてしまいます。

今だから、ヤスミン監督の映画を観たくなる。
今だから、向田作品をまた手に取りたくなるな。

今年の映画祭は
「リージョナルであること」がテーマとか。

お近くの方はぜひ。
遠くの方も入手できることがあればぜひ!

今だから、いつにも増して、楽しみたい。

 

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