酒蔵の甑下駄(こしきげた)

新酒を嗜むうれしい季節。
この時期だけのお酒は、
即、完売です。
ぼやっとしてたら今年も逃してしまいました。

残念だけれど、ちょっとうれしくもあり。

あの酒蔵のあのお酒を、
そろそろかな、
そろそろだな、と、
同じ時にそわそわと心待ちにしている人が
たくさんおられるということ。

全く知らない者同士なのに、
ゆるく繋がっているような。

写真は、甑下駄(こしきげた)。

かつて使われた酒造りの道具です。
ある蔵の一角に展示されていました。

甑とは米を蒸す桶のこと。
裸足に甑下駄をはき、
手に分司(ぶんじ=木のスコップ)を持って
蒸気の立ち上る大きな甑の中へ。

やけどするような熱い米にのって、
杜氏さんたちは米をとりだし、
酒を醸していました。

極寒の季節の、
夜が明ける前の一番寒い時間が、
杜氏さんの仕事時間だと聞きました。

大切にいただきます。

 

*写真は綾杉酒造場展示室にて。文は他の酒蔵の取材も含みます

 

 

 

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