周防灘の大蛸に会ってください!

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10/29(土)〜30(日)
3331 ART FAIR (東京)

noguchi tappei さんのページ
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芸術家から「早吸日女(はやすひめ)神社」という言葉を伺って驚きました。こんな地味でニッチな場所に向かうのは、歴史好きの我らぐらいかと思っていました。

聞けば、「早吸瀬戸の大蛸」をテーマに創作をしておられました。

なぜ蛸?

蛸は一本一本の足が独立した知性を持って動く、ということへの興味であると。

そしてもう一つ。

辰砂の帯。
そうです、朱です。

奈良でこんな話を聞いたそうです。
蜘蛛は「知る」「朱」と書くでしょう?
古事記や風土記の頃から登場する「土蜘蛛」と言われる人たちは、
悪者と描かれ最後には騙され殺されるこの人たちは、
朱のありかや朱の扱いを知っている人ではなかったでしょうか?

土蜘蛛への興味から
辰砂(=朱)を追いかけて別府に辿り着いたそうです。

そのご活動は上記ご本人の記事をご覧ください。
面白いお話でした!

某所で拝聴したこの話が
作品として展示されるそうで興味津々です。遠方で残念。

noguchi tappei (野口竜平)さんの、
大蛸と土蜘蛛とヤマトの世界の表現を、
お近くの方は観て感じてみてください。

風土記に残る女首長の海人族の地が、
どんなアートで迫ってくるのでしょうね。

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(古墳の話)

大分市から周防灘に細く伸びる半島の突端に、
「早吸日女神社」はあります。
大蛸が神武東遷の折に奉献したという大剣が御神体。

舵取りの難関、渦巻く早吸瀬戸は、
今も魚が美味しく、
あの関あじ関さばの本拠地です。

古代にはこの海を庭とした海人族の地でした。
ヤマト政権を打ち立ててゆく者たちに、
海を越えて南へ北へルートを作る権力者たちに、
さぞ欲されたことでしょう。

一帯に残る古墳の石棺には
分厚く、真っ赤に、朱が塗られていました。
亀塚古墳にある海部古墳資料館では、
これらを見ることができます。

以前に書いた記事も
よろしければご覧くださいませ。
遺跡歩きは、
ニンゲンって・・を考える面白さ。

 

 

「早吸日女(はやすひめ)神社―海人の守り神―」 のページ

早吸日女神社の総門は八脚門

早吸日女神社拝殿の華麗な屋根瓦

 

「築山(つきやま)古墳―女性首長と朱」 のページ

 

 

「亀塚古墳・海部古墳資料館」 のページ

亀塚古墳の全貌

亀塚古墳の現地解説

 

東京方面の方、この週末、

周防灘の大蛸に会ってください!

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10/29(土)〜30(日)
3331 ART FAIR (東京)

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