横穴墓の最奥に被葬者が眠る石造りの屍床が

田園が広がる中、農道をいくと見えてきます。
「おお、あそこが!」

ごく低い丘陵地の崖面に
「百穴」と呼ばれている横穴群が、
ずらりと口を開けています。

赤色(ベンガラ)の彩色あり、
排水の溝あり、
琥珀や水晶やガラス玉の副葬品あり、
じっくり楽しみたい要素がぎっしり。

目の前の山国川の向こう側は大分県。
対岸には上ノ原横穴群があります。
山国川流域には同じように横穴墓群が多い。

違う県なのに?

ここ上毛町は山国川の福岡県側で、
川の向こうは大分県中津市。
でも古代には同じ「ミケ郡」でした。
今でも山国川を挟んで
上毛町と中津市(旧下毛郡)は一体の面が多く、
高校の学区が県境を超える珍しい地域です。

境界線で分けた政治とは別に、
地勢で見ると生活や経済が浮かんで面白いですね。

古代を楽しむときは
自分の頭の中から、
境界線の引かれた地図や小さな常識を
いかに追い払えるか。

それを妄想と言われることも多いのですが‥‥。

Fukuoka Hyakudomi cave tomb

百留横穴墓群の中央にある穴は赤色(ベンガラ)の同心円文が

南に面してずらりと横穴が口を開けて並ぶ


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