韓国の東海岸、
はるばる38度線近くまで行って、
おお、本場オサンリの結合式釣針だ!
と感激したのは忘れられません。
外洋の大型魚を狙う漁労具で、
軸と鉤の部分、石器と鹿の骨が、
結合されているのが特徴です。
だから何、でおわらないから面白い。
同じ作りの釣針が、各地で見つかっています。
半島南部沿岸で、そして九州で。
人が持ってきたのか、
人が来て教えたのか、
その光景を思い浮かべるだけで楽しいし、
大きな魚を集落に持ち帰れた時は
さぞ嬉しかったろう。
ノウハウ共有ですね。
江原道襄陽の鰲山里遺跡。
(じょうよう・ヤンヤン、ごうさんり・オサンリ)
新石器時代の東海岸を代表する有名な遺跡。
半島内で最も多くの地方の土器文化が持ち込まれている。
ハブ空港のようですね。
モノを見つめたら人が見える。
考古学の面白さにのめり込む、
間違いなくきっかけになった釣針です。
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