弘前「翠明荘」 折上げ格天井

環状列石や土偶など、
秋田の奥地の縄文文化を堪能しました。

青森の三内丸山遺跡へ抜ける途中、
どうしても拝見したかった弘前の「翠明荘」は、
日本の近代建築史に名をのこす明治時代の建築物。
こんな素晴らしい建築で食事を頂けるなんて本当に夢のようです。

総檜・入母屋造り、
丸桟銅板葺き、
書院造り。

金箔をちりばめた格天井(ごうてんじょう)、
三間一枚の欅の廊下、
七間半のつなぎ目の無い板を敷き詰めた廊下。

京都の庭師の手による
東北随一の遠州流庭園や彫刻。

夢見心地。ため息ばかり。

名工と名高い堀江佐吉一族による建築は、この近くに今も多く残っています。
時代に動じず堂々と佇み静かに息をする麗しい建物たち。
こんな街に包まれるために、
また時間ができたらゆっくりと行きたいと願う。

写真は、
食事をいただいた大広間の
折上げ格天井。
京都の二条城でもみられる格式高い構法です。
しかもなんと、
金箔まで散りばめられています。

「翠明荘(旧高谷家別邸)」
国登録有形文化財。築120年。

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