もくじ
オンラインで現地へ 8/28 と 9/1
中国山東省から2本、徐晟さんご案内のtripへお誘い申し上げます。
「銀雀山漢墓(ぎんじゃくざんかんぼ)竹簡博物館」と「斉長城」です。
(最後に情報をまとめています)
山東省は中国古代九州の時代から安定して続いてきたエリアで、歴史も人も食も派手さはないかもしれませんが、土地柄も食も落ち着いて豊かで深い歴史が多く残ります。
日本人に馴染みあるのは例えばこんなところ。
泰山、孔子、王羲之、
始皇帝が徐福を出発させた伝承の瑯琊台や蓬莱、
三国志の諸葛亮の生家、
青州では半跏思惟像のルーツのような仏像の数々。
近世近代では青島・済南など。
この山東省へ洛陽の徐晟さんが取材に出かけられる期間中、上記の2ヶ所をオンラインtripでご一緒いたします。
中国マップ〜山東省
山東省マップ〜今回のtripの場所
・銀雀山漢墓竹簡博物館(臨沂(りんぎ)県)
・斉の長城(莒県)
「銀雀山漢墓竹簡博物館」
銀雀山漢墓は膨大な竹簡が出土し古代の兵法も含まれる解読成果が現在進行中。兵法の著作権など面白い話題もあります。竹簡木簡研究の注目の遺跡です。
2016年の山東省ツアーで立ち寄りましたが、すでに工事の外壁に囲まれ、旧の姿を見学できる最後のチャンスでした。地方都市の小さな風情ある館でしたが、驚くような巨大な博物館に生まれ変わっています。
これが今の姿 ↓
建て替え前の姿 ↓
写真:2016年9月
<以下、引用>
『東アジア考古学辞典』(編:西谷正)より
銀雀山遺跡(一部抜粋)
(前略)出土した竹簡の中で、文字や文章を完全に読み取れるものは計4942枚、ほかに数千にのぼる残片がある。
2号墓には最古、かつもっとも完全な古代歴譜としての『元光元年歴譜』、1号墓には『孫子兵法』『孫臏兵法』『六韜』『尉繚子』『晏子』『守法守令十三篇』などがあり、特に先秦期の典籍に紛失した古籍が多い。それらは中国古代史・哲学・兵法・暦法・古文字学・簡冊制度および書道芸術など、各研究分野にとって非常に重要な資料を提供している。
(黄暁芬)
「斉の長城」
もう一ヶ所は相談しながら迷いに迷いました。
が、とてもレアな場所、一人ではいけない場所、皆さんが再び中国ツアーへ行かれるにしても行程に入りづらいであろう場所、そして何より一番「探検」が味わえる場所。
そんな理由で「斉の長城」を選びました。
古代、春秋戦国時代に斉国が築いた長城で、秦の始皇帝の長城より古い最古の長城。
18ヶ市区を結ぶ中、徐さんはすでに10ヶ所ほど踏査ずみとのことですが、最近いろいろわかってきた莒県の長城遺跡を初めて踏査されます。標高1032mの長城遺跡へのアプローチや遺構探しをリアルタイムでドキドキしながらご一緒できればと思います。もちろん事前調査していますが、遺跡公園として整備されたところではないので、何が起きるか何があるか、サプライズとして楽しんでいただければ幸いです。
斉の長城は、西は長慶区蕭里鎮光里村の北から始まります。
长清区、肥城市、泰山区、泰安市郊区、
历城区、章丘市、莱芜市、博山区、
淄川区、沂源县、临朐县、沂水县、
安丘市、莒县、五莲县、诸城市、
胶南市、黄岛区
以上の18県(市、区)を通過します(上の図)
黄島区の東にある玉家庄で海に入り、全長は620キロメートル以上に及びます。
日本語表記にしてみると・・(自動変換なのでご容赦を)↓
長慶区、肥城市、泰山区、泰安郊外、
梨城区、張丘市、莱蕪市、博山区、
淄川区、怡源県、林県、宜水県、
安丘市、居県、武蓮県、諸城市、
膠南市、黄島区
今回tripで向かうのはこの中の、莒县(居県)です。
おまけ〜諸葛亮の生家
こちらも臨沂県。昔ながらの町並がまだ残っていました。地元の方が大切そうにこの家の掃除や入退場の案内をしておられました。写真:2016年9月
おまけ〜王羲之の故居
こちらも臨沂県。この辺りは偉人輩出の地なのでしょうか。
王羲之といえば浙江省の蘭亭に目が行きますが、この居宅も見応えあります。書をなさる方は必見の場所。
写真:2016年9月
trip参加情報
zoomを利用します。参加ご希望の方は問い合わせフォームからご一報ください。折り返し参加方法をお知らせします。メルマガをお届けしている方はそちらからのお返事で大丈夫です。
■■■ 参加情報 ■■■■■■■■
・参加費 2,800円+消費税(1回につき)
・「銀雀山漢墓竹簡博物館」(臨沂(りんぎ)県)
8/28(日)日本時間 11:00~(90分予定)
・「斉長城」(莒県)
9/1(木)日本時間 11:00~(90分予定)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ご一緒に楽しめますように!
お待ちしております。