弥生時代のこと。
南の島の美しい貝は優れた交易品で、
南の海人が海流にのって運びました。
薩摩半島の西海岸、
金峰山麓の遺跡の一つ「高橋貝塚」は、
その中継点となり、
貝塚には
加工途中のゴホウラ貝や
加工で出た廃棄部分が、
残っていました。
ここの人たちによって
完成品となった貝輪は
また海を北上して行きました。
各地の首長墓で見つかっている
装飾品として、威信財としての
ゴホウラ貝輪の足跡です。
高橋貝塚は今、
神社となっていますが、
なんとそこには、支石墓の痕跡も!
境内のひと隅に移され、
丁寧に祀られています。
北部九州との往来で、
貝輪が行き、
支石墓が来た、のでしょうか。
海に向かって
広い広い世界が開けていたんだろうなあ。
ワクワクしただろうなあ。
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